2013年2月7日木曜日

インプラント手術にファインプレーは必要か?



こんにちは!河原です。



毎週木曜日は、インプラントの手術日です。



本日は、特に落ち着いて、ゆったりとできる手術でした。




何故なら・・・




僕は、コテコテの阪神ファンです。




野球の試合を観てると、




1試合に何度か、これぞプロというか、




華やかなファインプレーに、歓声を上げることや、





相手の選手にされたのであれば、





軽く舌打ちをするものです。







インプラント手術を数百本植立できるようになると、




インプラント医が、よく陥りやすい病気があるそうです。




あるそうです・・・。とは・・・




僕じゃないからです。




数百本植立していくと、どんなケースでもできるような錯覚に陥りやすくなります。




しかし、落ち着いて考えてみると、セオリーを無視して、




術者よがりなオペをしてることが




多く見られるようになるそうです。




まさしく、勘違いやおごりなわけですが・・・





例えば、歯を抜いてすぐにインプラントを埋めるとか、





骨が十分ないところに、無理に広げて埋めるとか、





隣の歯に大きな感染病巣があるのに、埋めるとか、





骨がまだしっかり出来てないのに、




患者さんにせかされて、埋めるとか・・・・。




一見、早く埋めてファインプレーに患者さんには見えるかもしれません。




しかし、僕は今日のケースのように、




初心者でも埋めれるようなケースにしてから、




安全に、早く、美しく、埋めます。




全然、カッコよくないし、患者さんも待ちくたびれます。




本日の2ケースですが、




根っこが割れて抜歯したケースと、








グラグラしてる歯を抜いたケース。








両方GBR法にて4ヶ月以上放置して、





母骨(自分の骨)と抜いたところが、





区別することが難しいくらいにしての植立です。





患者さんも術者も全くのストレスフリー。




午後の男性の患者さんには、あまりの速さと、全くの痛みのなさに、





握手を求められました。





                        今は、9mmのショートインプラントで、十分!安全第一。









インプラント治療において、僕の考えは、




インプラント手術にファインプレーはいらない。





ハードなケースを、自分の持てるオプション術によって、




初心者の先生にもできるような症例に変えて、





患者さんにとって、安全で体に優しい手術にすることが、





本物のインプラント医ではないのかなと思います。




だから、早く手術したい気持ちを抑えています。





“急いては事を仕損じる”




2ケースとも、縫合終了まで、




20分といらない気持ち良いオペでした。




相変わらず6年間、術前に神棚に向かっての、







お祈りも欠かさずやっています。




お祈りしたら、あとは神様と共に、




聖なる手術に向かいます。





やることを精一杯したなら、




後の結果は神のみぞ知るというところでしょうか。




プロ野球の世界でも、




ひょっとしたら下手なので一歩スタートが遅れて、




ファインプレーに見えるだけだったりするかもしれませんね。




分野が違うのでわかりませんが・・・。